2012 野辺山シクロクロス 土曜日
2012年11月20日火曜日 | カテゴリー:写真等
ラファの提供でお送りしています。
ということで
野辺山シクロクロス2012
に行ってきました。
今年で第3回を数えますこの大会、去年からUCIレースとかいって格式があがったりして
ほぼ全日本選手権レベルの選手が集まり、海外からも選手が来たりするなど、
文字通り日本トップクラスのレースが見られる、シクロクロス最高峰の大会といえましょう。
もちろん一般人のレースも併催されて、そういうことがあるもんだから、
ちょうど日本の真ん中らへんであるこの長野県は野辺山、西と東のシクロクロッサ〜たちが一堂に会するといったところ、
開催わずか3年目にして「野辺山はシクロクロスの聖地である」などとまで言われるほど特別な大会となっておる次第です。
僕は去年この野辺山に行くことが楽しみだったのだが、直前に体調を大幅に崩し行けず、
そして今年は体調が悪くなりそうになったらすぐに寝るなどの抜本的対策をとることで
体調を崩すことなく念願かなって行くことができました。ラファさんありがとう。
今年かららしい二日間開催、一日目の土曜日は子どもたちのレースが行なわれるのだが
あいにくの終日雨。レースイベントがない午前中はなんとか小雨程度で、
太陽がなんか顔を出すかなー出さないかなーぐらいの天気であったが、
午後からは本格的に降り始めるといういじわる天気っぷり。
しかもここは長野、しかも標高1300m地点ですから、とても寒い、
もういい大人なので「ゴジラだ〜」などと口にこそしないものの、「すごく長い白い息」が出るほどの寒さ
その寒さを幾重にも際立たせる冷たい雨の中での子どもレース。
風邪ひくなよーワーイ
ここがよかったですね。
コース内に立つ馬小屋の二階、テラスのようになっていてコースが見渡せる。
机とイスもある、あとストーブがあったら完璧であったがまあ贅沢は言うまい。。。
この冷たい雨の中でレースしている子どもらを見ながらのビール。
シクロクロスは
「朝はビールで目覚め、昼はフリッツを喰らいながらビール、夜はリカバリーはいいからビール」
などという格言があり
ビールなしには語れないスポーツであります。そういうTシャツも販売されていましたね。
「寒いのにビールっていうのもねえ」「日本酒が欲しい。燗のやつ。」という声も聞かれました。
スペシャライズドの提供でお送りしています。
そしてそこからはコースの裏側も見えるのだ。
見えん!
寒いし標高が高いからか視界数十メートル程度になったりと、ものすごい霧に包まれることもありました。
しかしビールを飲むには寒いな〜。飲むけど。。。
ベルギーの人たちはどうやっているのか。。。
ビールを飲んでいたら狼男がシフトレバーにテープを巻き始めた。
この後のシングルスピードのレースに出るつもりであろう。
シングルスピードとは文字通り「一速だけの自転車」
いわゆる変速機がついていない自転車で、そういう自転車でこういう悪路を走っちゃおう辛いぞ〜わーいわーい
というカテゴリーであるが、「とりあえず変速機付いてても変速できないようにしたら大丈夫よ」ということになっているので
変速できないようにとテープを巻く律儀な狼男である。
やる気満々のサンタ(1年ぶり、2度目)と傘に隠れているニョロニョロ巨匠変態大先生
そうです。
この野辺山が聖地といわれる所以のひとつがこの「シングルスピード」のレースなのです!
せっかく先人たちが数多もの試行錯誤の積み重ねで性能のいい変速機を開発してきた現代において
その変速機を使わないというところに面白みを見出したいわゆる「変態」の皆さんが多かったからか
この「シングルスピード」というカテゴリーは「仮装して走る」というひとが多く見られ
海外などではレースというか仮装パレードではないのか
というような様相を見せるこのカテゴリー、この野辺山でも思い思いの仮想をしてくる人々が多く見られました。
この冷たい雨の中で。
特殊部隊の方も来られました。
僕がこのカテゴリーに出るとするとギリースーツ(木や葉っぱやそれを模したものを身に纏い自然に溶け込み潜伏するすごい迷彩服)を着て
スナイパーライフルを構えてあえてジッとしたりするだろうしないけど。。。
などと考えていたので一瞬あせったがギリースーツとまでは行ってないようだ。
この世界観
コースを見渡せる東屋には焚き火が置かれ、
周りにはコーヒーや食べ物などの出店があったりして極寒の野辺山のあたたかいオアシスとなっていた
っていうかもはや観客の9割はここにいたといっても過言ではない。
スタート直後に落車して大きく遅れたスクール水着の人がサイヤ人を追走する。
去年鮮烈なデビューで注目を集めたスクール水着、それに気をよくして今年もスクール水着を踏襲した京大の男。
これから新たな手を打つべきか、このままで変わらぬ象徴的存在となるのか、仮想の岐路に立つ。
シングルスピードの仮装はふざけられたら満足というわけではなく、
ふざけた格好で本気で走るというところに美徳を見出す世界観がある。
スクール水着の人は大きく遅れたが「ハチャーやっちゃったテヘぺろ」ではなく
普段はC1を走る脚力を大いに発揮して後方からどんどん追い上げるのであった。
写真を見て気付いたが顔まで筋肉タイツなんですね。。。こわい。。。
怖さレベルでいうとこのドラえもんもいい勝負であった。この悪意のある仮装!
人によっては虫メットなどと称されるヘルメットがまた奇妙さを助長する。
胸にあるのは鈴ではなく「くす玉」であり、ゴール後にひとりで開いていたという話を風の便りで聞きました。
東屋でやればよかったのに。。。最高の緊張と緩和だったのに。。。
こちらは安心感のあるマリオの仮装で奇抜さはないものの安定感で高評価です。
ひげがずれるらしく終始気にしながら走る。
足回りにも工夫するという心配りは見習いたいものです。
仮装は足元からなどという言葉もありますね。
こちらも去年に続いて一ヶ月ばかり早いサンタの仮装。
袋に詰め込んだお菓子を子どもらに配りながら走る。
馬。。。
写真ではすごく速く見えサラブレッドの如しだが実はこの馬マスクは前が見えないらしく、よたよたと走る。
終盤にはあきらめたのか馬ではなくなっていた。
シングルスピードといっても仮装する人ばかりではありません。
この方はレッドブル契約ライダーという肩書きを持ちメッセンジャーバイクの世界選手権で強い人らしい
ダントツで一位を走るが
どうなのか
彼はどういう気持ちで走っているのか
一体何が起きたのか。背景の人たちはのんきに笑っていて大丈夫なのだろうか。
雨に濡れているその質感がいかにも危機が迫っているという感じがしていい。
野辺山に来る途中で警察にこの装備を見つけられたりしたらなんと説明するのか。
去年の仮装もこれにしようか迷っていたが結局違うものにしたものの
やっぱり諦められなかったのか今年は女性用下着をジャージの上から身につけたニョロニョロ巨匠変態大先生
ムーミンに訴えられるかもしれない。
泥に汚れ、かなり本物の風合いに近づいているパンダ
スーパーサイヤ人になるという演出で高いポイントを獲得したのではないでしょうか。
「スーパーサイヤ人になったら急にダントツで速くなる」とかだったら表現力でも高得点が狙えたでしょう。。。
レースを終え帰るホットドッグ?
そして野辺山に日が暮れる。。。
夜には雨が一層強まり、明日の泥地獄を予感させる。
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