大塚国際美術館から地中美術館とさぬきうどんへと
2013年04月30日火曜日 | カテゴリー:写真等
超巨大サービスエリア淡路島SAで無意味に車中泊
ということで
ゴールデンウィークの前半に大塚美術館とアートアイランド直島とさぬきうどん
に行ってきました。
こっち方面というのは前から行きたい行きたいと思っていましたが
そこまで行きたいわけではなかったので行かなかったんですが、ついに行った。
穏やかな瀬戸内海に日が昇るわ〜と思ったがこっちは大阪湾ではないですか。
朝からたまねぎカレーをいただきました。
淡路島SAの軽食コーナーではなくレストランのほうにあるこのメニュー、
文字通り小柄ではあるものの淡路島名物であることのたまねぎが丸ごとドーンと載せられているカレーである。
淡路島のたまねぎはしゃきしゃきで甘い!
これはテレビなどでよく見る「それは無理あるわ」というシーン、
「畑でとれたトマトなど甘い系ではない系の野菜をその場で食べて「あま〜い」とか言うシーン」、
いける、これならいけるな、と納得した次第です。
帰りに夕食時に寄ったら売り切れていたのでやはり人気メニューなのであろう1000円
そして今回の旅のメインイベントであるところの大塚国際美術館に行きました。
四国に渡ってすぐ、四国の東北端、鳴門海峡の隣にあるこの大塚国際美術館。
上の写真はその玄関から前を見たものであるがその奇抜な世界観の一端は感じることができるのではないだろうか。
ここは「世界の名画を原寸大で陶器で再現したのをたくさん展示している」美術館なのである。
なぜわざわざ陶器にしたのか!めんどくさいのに!
その響きから珍百景的おバカ施設かと思われがちだがその心意気たるや本気らしくて
実際ここに行った人複数名から「だまされたと思っていったらいい」と言われる始末
「だまされたと思って」という枕詞
ぎゃおっ
すげー!
来館者を入口で待ち受けるのは
ご存知ミケランジェロさんが体の節々を痛めながら描いたシスティーナ礼拝堂の壁画である。
これ以上ない「原寸大で絵画を再現しているぜ陶器に!」というこの美術館からの挨拶、
「陶器なめんな」というメッセージを感じるファーストコンタクトである。
下に並ぶベンチと人の小ささをご覧ください、この圧倒的な再現力、
実際本物を見たことがないのでわかないが!
窓の外が壁だったり「明らかに蛍光灯とかの光」であったりするのがシュールである。
まあ実際本物もそうなのかもしれません、本物見たことないからその可能性もある。
テルマエロマエとのコラボも実現されていた。なんとなく良かれと思って置かれたワインもいい。
古代遺跡の風化感も陶器で再現されているが狭いしそんなに興味があるわけではないのか皆さんチラッと見て去っていく。
古代の人類美術史創世記から現代に至るまでを集めている、集めているというか作ったというからなかなかすごい。
発掘された壷の展開図もなぜか陶器で再現されている。
基本的には誰かの写真を元にして、シルクスクリーン的手法で陶器に着色し、見事な再現力を実現しているというが
その膨大な展示数と「似たようなやつがたくさんある」「そもそも間違いなく本物ではないし」感があるのかあまり注意深く見る人はいない
モザイク画ももちろんツルツルだが、実際本物もツルツルなのかもしれん。
本物は見たことがないのではっきりとしたことはいえませんよ。
はっきりと言えるのは実際見たことがあるやつだけだ。世間や風説の真理をここに見た。
自動ロボがしゃべりながらウロウロする世界観。
紀元前500年からいやらしい
しかしながら「陶器で作りました」という前置きはさておいて
「世界中の美術品を原寸大で再現したのを何千点も展示している」というのはまさに美術のエンターテイメント施設であり、
ここへ来て新たな絵画に出会ったり気付くことも多いはずだ。
僕は上のを見て「紀元前500年の人もこんな風に腹筋や胸板を描いたのだなあ」と感心しました。割れてるな〜。
「陶器で作りました」という前置きはさておいていいのか!
前半戦から膨大な展示数(似たようなものが非常に多い)にかなりやられているところにやってくる「キリスト画ゾーン」
もちろん人類美術史を一堂に会するぜという名目上、やはり宗教画は外せないが
精神的に疲弊した人々に、はりつけになっていたりやせ細っているキリストの絵はつらく
ここで立ち止まる人は皆無に近い
大塚国際美術館の展示をすべて回ると4キロ歩くことになるというからどこかでぬかなければなるまい。
ションボリ
ドヤッ
「世界中の名画を原寸大で再現しまくってやったぜ」という施設だからこそできる
「マリア様受胎」の画を比べあいっこしてみようという大胆なコーナーだ。
こんなにマリア様受胎の絵に囲まれる場所が世界にあるだろうか。
最後の晩餐の修復前と修復後を一度に見たことがあるのかよお前!
見れんだここでは!
「最初のがすごすぎた(からこれもすごいんだろうけどあんまり感動は薄いな)」という声を何度か聞いた。
そっち系のばかりではなくみんな知ってる系のやつもあります。(古代系と近代系は半々ぐらい)(さっきから系って言いすぎ)(日本画はゼロ)
そんな軽く言って終わりでいいのか。
淡路島ではここ数年で淡路牛とたまねぎを使って「淡路島といえば牛丼」的な企画を打ち出しているらしくて
そのうちのひとつのぜん丸の「豪快丼」、海老天とカツ丼と牛丼が一緒になっているやつを食べました。客はあまりいなかった。
そして地中美術館に行きました。
とても文化的なゴールデンウィークです。
この地中美術館は「カメラはかばんにしまえこの野郎」というぐらい施設内の写真撮影は厳禁
まあそれが普通なんでしょうけど。。大塚国際美術館はカメラOKなのです。
テレビで見て「へえ地中にあるとはすごいな」という程度の印象で気になっていたこの地中美術館
さぬきうどんを食べたいとそこらへんを見ていたら、結構近かったのでなんとなく行ったら
たいへん行ってよかった!
僕は現代芸術といわれるものに対して
「なんでも新しいことしたら人の目をひけると思ってるだけだろつまらん」とひとくくりにしていましたが
そもそもその考え方がよくなかったな
「僕は洋楽が好きなので邦楽は嫌い」って言ってるようなもんでしたと深く反省したというか
ジェームズタレルさんのが好きだった〜
これは写真では絶対につたわらない、実際に体験なさい。
ゴールデンウィークなので来館者は非常に多く、作品を見る(作品である部屋に入る)ためには長い列に並ばなければならなかったが
作品の中が人でごった返しては意味がなくなるのでいたしかたなかろうか、
ここはすごく猫の小便臭い
あと直島はアートアイランドとかいって地中美術館をはじめ各地にアートな物が島の風景に点在している
意外とアップダウンはあるが島を一周しても30分かからないぐらいなので自転車をもっていけば楽しく回れるであろう。
古民家のいくつかの中身を改造してアート施設にするという「家プロジェクト」の本村地区
ほとんどは「普通に地元民が生活している家」の中にあるので、
観光客は地図を片手にあっちでもないこっちでもないと歩き回る様はまるで宝探しだ
NHKのど自慢大会の鐘の音が網戸の向こうから聞こえてくる風景の中
画面中央にあるのが「中身がコンクリート打ちっぱなしの超安藤忠雄な感じ」の施設
アンドーミュージアムである。外からは全然わからんのがしぶい!
景観はできるだけそのままにするという家プロジェクトから離れた場所にあるのが
このすばらしいセンスの銭湯だ。これもアートアイランドくくりらしい。
浴室にリアルな象の像が鎮座するのをはじめ、中身も奇天烈な空間となっている。
番頭さんは普通のおっさんとおばさんである。
普通のおっさんとおばさんといっても「田舎な感じな感じ」のおっさんとおばさんである。
あと翌日はさぬきうどんめぐりをしました。
一番おいしかったのは郊外の山奥にある(車で行ける)山内うどんですかね。。。
ここはコシのためにあるうどん、うどんのためにあるダシ!ダシのためにあるコシ!という
まさにうどんという芸術をここに見たといった心境である
あと「がもう」のうどんもおいしかった。。。
帰りには淡路島SAで蛸づくし丼を食べました。
「牛丼的なものが食べたい」と漠然と思っていましたが「ステーキ丼」しかなくて
「じゃあ蛸でいいか」と頼んだらその値段1780円、1000円超えたらビビリます。
しかし頼んだ手前「え、1780円。。」とひるめば男がすたると思い
堂々と2000円を差し出しすことができました(前払い制なのです)。
以上
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