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ムスメミユキ
  • 久光製薬スプリングス 対 東レアローズ

  • 2013年05月06日月曜日 | カテゴリー:-
    久光製薬スプリングスvs東レアローズ

    2013Vプレミアリーグの久光製薬スプリングス対東レアローズ見ました?
    まあもう一ヶ月ぐらい前の話なんですけど。。。
    2012−13Vプレミアリーグのファイナル、決勝戦、
    つまるところリーグ戦1位2位の戦いであったわけですが
    その内容はというと、完全に久光の圧勝という形で幕を閉じました。
    「ここ最近の成績が優勝4回と準優勝」という強豪東レが、こてんぱんのけちょんけちょんにのされたのです。
    どれぐらいこてんぱんのけちょんけちょんだったかというと
    今シーズンの「サーブ賞」「ブロック賞」「スパイク賞」を獲得しているという文字通り主砲スーパーエースキャプテンであるところの
    みなさんオリンピックなどでもご存知、荒木絵里香選手がほぼノーポイント(完全ノーポイントだったかもしれん)
    という結果だから、いかにけちょんけちょんのこてんぱんだったかがわかろうというもの。

    「サーブ賞」「ブロック賞」「スパイク賞」を持っている選手を封じ込めば自然にチームは機能しなくなる。。
    荒木を完全に封じ込めた久光製薬を率いるのは、今シーズンから監督となった中田久美監督。
    意外かもしれないが女子Vプレミアリーグにおいて女子監督というのは非常にめずらしい存在であり
    今のところはひとりだけですか?
    自らも日本代表として活躍した経験を持っている選手と同姓の監督は
    試合中でも的確な指示を与え、選手の動きをよくしていった様子は長岡選手の今シーズンのプレーを見れば明らかであるし
    脚をよわした狩野選手をセッターでならできるんじゃねとやらせてみたり、
    女性らしいというとあれだが、
    精神論ではなく一歩引いた現実的な思想の元で選手に寄り添った指示を出していることがうかがえる。
    時には恋愛相談にも乗ったりしていたという中田監督のことを選手たちが監督であり母であり姉であり、などと評していることからも、
    チームの選手(久光の選手は若い)にとっていかに頼れる存在であったかは想像に難くない。

    そこいくと
    試合中のタイムアウトでも中田監督を中心に選手がごにょごにょと話しているシーンが多く見られたことが思い浮かぶ。
    こういうシーンはバレーでは珍しく、
    タイムアウトは「あくまで流れをきるためのもの」であり
    選手同士があい!あい!などと言い合うだけで、
    監督がタイムアウト中に具体的な指示を出しているということはほとんどないのが普通だ。
    そこいくと
    このファイナルの試合に限って言えば、対する東レのタイムアウトはもはや瓦解状態
    にっちもさっちもいかない状態になっている荒木選手が、ひとりでムフーとなっているシーンが印象的だ。
    そしてこてんぱんのけちょんけちょんにのされて士気が下がり始めている試合終盤、チームに監督が言った事といえば
    「サーブレシーブの時あごが下がってるよ」であった。。

    就任一年で若い久光を頂点にのし上げたアリスト野心家、中田監督。
    優勝しても慢心することなく野望を掲げ、そしてただ自分のチームが勝つという目的だけではなく
    「その先にある日本代表を強くする」という大きな視野での采配には、胸がすく頼もしさを感じる。
    今後の久光製薬スプリングス、久光製薬スプリングスの選手たちの活躍に期待したい。

    おわり
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