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ムスメミユキ
  • 2013 全日本MTBクロスカントリー ジュニアU23

  • 2013年07月25日木曜日 | カテゴリー:写真等

    伊豆のベロドロームだ。第2回トラックパーティはいつ開催されるのか

    ということで
    2013 全日本マウンテンバイク選手権
    に行ってきました。

    今年の全日本選手権はここ最近の富士見ではなく伊豆は修善寺、日本サイクルスポーツセンターでの開催という試み、
    今シーズンMTB初観戦のミユキさんとしては初めてづくしで緊張と昂奮で前日夜の出発から何度も腹痛に襲われる。



    この日本サイクルスポーツセンターとはいわゆる鈴鹿サーキットの自転車バージョンである。
    自転車のサーキットの横に遊園地的なモノが併設されてはいるものの、
    廃れた鉄とひび割れたコンクリート、無造作に置かれた廃材(現役なのかもしれない)
    独特の退廃的雰囲気に子どもの無邪気さが入り混じる、どこか哀愁を感じるスポットである。



    熱狂的なロードレースファンにはおなじみのこの朽ちた観客席、緑は美しいというより文明が自然に還って行く様を思わせる。
    ツアーオブジャパンなどビッグレースが行なわれるロードレースサーキット内に現れたMTBのコースだ。
    左奥の丘の側面に「CSS」という刈り込みがうっすらと見える。



    時刻は朝の9時前、
    太陽は出たり雲に隠れたりを繰り返す天気ではあるものの、気温は上昇、
    蒸し暑さと戦うレースとなりそうな雰囲気だ、


    2013全日本マウンテンバイク選手権、オープニングを飾るレースはジュニアカテゴリーのレース。
    人数こそ少ないものの、近いうちにマウンテンバイク、ロードレース、
    日本自転車界の中心的存在となるであろう粒ぞろいのカテゴリーだ。



    スタートッハッ

    スタート直後、数百メートルはロードレースで使われる舗装路区間だ。
    「速いやつはここでさっさと前に出なさい、MTBコースでは追い抜きは難しいぞ、
    逆に速いからといってあぐらをかいてると遅いやつに前に出られちゃうぞいいのかな〜」というこの踏み踏み区間



    先頭でMTBコースに入ったのは横山航太選手、
    さすがロードレースでシャンゼリゼを目指す言うてる若者、踏み踏みは得意である。
    そしてここで先頭に出た後は、このまま最後まで逃避行を続けるのであった。



    その後ろからせまるのは時間差スタートでしっちゃかめっちゃかのマスターズクラス
    ジュニアのみんなの2,3倍は生きているぞ。



    はい
    写真では伝わらないシリーズ第1弾!
    この場所はコースの3分の1ぐらいの場所にある、突如として現れる白いコンクリートの壁、
    ミユキさんが走ったらここで心が折れるということで、心折坂(しんぜつざか)と呼びますが
    その心折坂を登る2位〜5位のみなさん。
    トップコンテンダーたちにとってここは心を折る場所ではなく、
    ここで耐え、勝負する場所だ。



    1位の横山選手を撮るとこのように暗くなりすぎました。暗いしブレるというよくわからない状況だ。
    まあ完全に僕がカメラの設定を間違えているせいですが
    「速い選手は撮れない」というジンクスを今回も最大限に発揮した形だ。
    「速い選手は撮れない」というジンクスをなめてはいけない。
    時速2,300キロで走る物体を巨大望遠レンズを持って画面いっぱいに捕らえるスポーツカメラマンの頂点と言ってもいい(いいのか
    F1カメラマンでも「速いやつはなんか撮れない」というジンクスがあるのである。
    F1だと「速い」といっても他のマシンと比べて1コーナーあたり0.01秒も違わないかもしれない、
    それでも「速いやつは撮れない」というのだから、速いやつには撮れない何かがあるに違いない、
    ので僕が悪くはない。
    実におもしろい おもしろーい



    横山選手、ジュニアカテゴリー勝利の瞬間。
    「目指すはシャンゼリゼ」というナイスブログを書いている横山選手、
    この背中の向こうにvittelだのLCLだのという文字を見る日は来るだろうか。



    会場にはささやかながらも屋台さんが出ていました。
    僕は三島コロッケを頂きました。



    そしてその次のレースは男子アンダー23、
    2年ジュニアカテゴリーを経て、いよいよもう一段、
    次のステージへ羽ばたかんとする年頃の皆さんによるレース、
    ある意味同年代、同レベル、もっとも熱い火花が散るレースなのかも知れぬ



    ジュニアカテゴリー連覇を経て、今年アンダー23初年度となる沢田時選手、
    フランスに選手活動の拠点を移し、ワールドカップに多数参戦し、文字通り世界の皆さんに揉まれてのこの全日本、
    日本ジャージを着ての世界でのレースにこそ意味がある、ここは絶対に勝ちたいという背中、
    レーパンと日焼けの境目が気になる。



    スタートッウッハァ

    みんないいふくらはぎしてますなあ
    右にいる目下のライバル勢をじろりとにらみつける沢田選手、
    レーパンと日焼けの境目があるのは彼だけと言っていいだろう。



    長い、
    だましのきかない舗装路踏み踏み区間の長さ
    マウンテンバイクは文字通り山道をせっせと行く自転車なので
    ロードレーサーと比べるとギアが軽いのでギャンギャンにまわす、
    回しきって逆に先頭争いがどうとかというレベルではないかもしれない



    「初年度とはいえやはり沢田が飛びぬけて速いのではないか」という下馬評をくつがえすのは
    「おのれポッと出があ〜」と去年のアンダー23覇者である中原義貴選手だ。ポッと出ではない。
    スタート周回を終え、本コースの1周目で両者のこの表情、長く続く戦いを予感させる。
    ところでマウンテンバイクをあまり知らない(僕も詳しくないが)皆さん!
    後ろを走る中原選手のバイク変じゃないですか?
    じぇじぇ!
    フロントフォークが片方しかないですね!
    これは壊れているのでは泣くキャノンデール独特のレフティというアレです。
    僕なんかは「こんなんで悪路を行くと折れるんでねか」と思ってしまうが意外と折れない。おもしろいですねえ。






    そのポップな看板に貼られた「一般人使用禁止」の張り紙に感じるものがあるスキルパーク
    ここは大きなうねうねやバンクがついた高速コーナーなどがある上級者向けコースだが、
    ここぞとばかりにコースに組み込まれたこのゾーン、
    この手前側のうねうね、「ジャンプしそう」なところだが、
    現在1位争いをしてる2人をはじめ、ほとんどの選手は「横にそれて比較的平坦な場所を駆け抜ける」というルートを選択している。
    おそらくそっちの方が速いのだろうが、



    やはり飛ぶワイ前田公平選手
    この人は富士見で行なわれていた全日本でもちょっとしたこぶがあったら飛ぶ、
    いいのか!速さを追求しなくていいのか!と思うが
    「飛ぶな」といわれるとそれはそれでションボリしてしまうのかも知れぬ



    なかなか離れないこの二人が朽ちた観客席的建造物の中を走るレイアウトを行く。
    観客が多かったらかっこええんじゃろうけどの〜などと思いながらレーパンと日焼けの境目が気になる。



    全然離れない!
    お互いにそろそろ手が出そうなぐらいの離れなさだ。
    そろそろ中原選手が裏拳を繰り出すかもしれません、それへ行くのです!
    いつ行くの!今でしょ!でも行けない。



    さほどテクニカルではないが、だからこそミスをしない集中力が肝要であろうという下り区間
    ここぐらいなら僕でも走ってやらんでもない(なにが



    とか言っているうちに沢田選手がマンをじしてアタック
    登りでアタックしたっていうから多分心折坂だろう、きっとそうだ、
    決して楽なレースではなかったと振り返る沢田選手、疲れる身体にムチ入れて自分の意思でペースを上げられる、これや!
    しかしこうして改めて横から見るとずいぶん立派な体型になった、
    ここ数年シクロクロスぐらいからしか見ていない僕でも感心する自転車身体だ、
    レーパンと日焼けの境目が気になる。



    ウグウ
    と中原選手、



    大きな身体の外国の人が軽快な足さばきで砂利道を走りコースを先回りするので何事かと思えば

    「落車ね!?」
    「ほうよ!」
    「バイク替えぇや!」
    「ええけえ」
    「ええけえ替えーや!壊れとるかもしれんじゃろ〜が!」
    「ほうけ」
    「おいピット!トッキーが落車したけバイク交換よ!ほうよ!落車よ!」

    などというやり取りが見られた。多分そういうことを言っていたに違いない、
    ピットへの無線は英語、沢田選手へはフランス語の声をかけるこの情景に(本場や)と感心したミユキさん
    多分フランス語だろう、「ジュデ〜ム」的なことを言っていた気がする。




    はい
    写真では伝わらないシリーズ第2弾!
    上の写真を奥へ行ったところ、コースの端のほうにあるドロップオフです。いわゆるストーンと下に落ちる、
    落ちるといった方がいい、坂ではなくてもはや壁ですので、「いかにこけずに2,3メートルの壁を降りるか」といったあんばい
    ワールドカップでは巨大な岩から飛ぶようなコースもあったなそういえば、
    こんなところを自転車で行くなんてイミフですわ。。



    コースの最果てにある小川横断ゾーン。
    奥にダウンヒル競技のゴール地点が見える。レース中もこの場所に来たかったのだが、
    ここに来るにはコースを歩いてくるか大回りするしかない、
    大回りは時間的に無理だ、
    じゃあコースを行くのか。
    行けないことはない、コースはよける場所こそないものの、大体2台並んで走れるぐらいの幅があるわけだし、
    いやいやでも2台並んできて「じゃまじゃー」だの「おどれのせいで負けた」とか言われたらどうする、と怖気づくミユキ、
    そんときはそんときだ!
    選手をねえ押しのけてやるぐらいの!意気で!
    お前らはレースをしてるのかもしれない!
    観てんだ!俺は!と押しのけてやろう!
    行くのか!行けんのか!と自問自答したが
    (やっぱやめとこう)と涙を流しながら背を向けたのである。



    はい
    そして勝利を確信した沢田選手がゴールに帰ってきました。
    同郷滋賀の伊澤選手とサンタ(シクロクロス)の中の人が見える


    すごい胸板だ。

    レーパンと日焼けの境目が気になる。



    大きくガッツポーズをしてのアンダー23初年度初勝利
    このまま来年も行くのかどうなのか



    連覇はかなわなかった中原選手、
    来年はこうはいかぬとくやしさを表現するかのようにゴール前でスピードを上げる、



    会場に流れていた音楽の制御版。。



    撤収するベイダー卿

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