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ムスメミユキ
  • GTアクアと無人攻撃機

  • 2014年02月24日月曜日 | カテゴリー:
    アクアGT

    「僕はモータースポーツがわりと好きだ。」

    ブランクツー社長マル・マールは言う。

    「中でも日本のスーパーGTはいいね。とてもコンペティショナルなシリーズだ。」
    「いくつもの分野のメーカーが個性的な戦術で参戦している。世界中を見渡してもこのようなシリーズはない。」
    「だから僕はスーパーGTへの参戦を決めた。金ならいくらでもあるからね━━━大事なのは僕の意思だけなんだ。」

    ブランクツーは世界の軍需シュア45%、塗料型太陽電池市場の独占支配、
    サイクルスポーツウェアの販売好調などにより、年間純利益10兆円を誇る。

    そうしてGT500クラスに参戦すべく用意されたマシンは、
    トヨタの市場主戦力であるアクアを、マッシヴかつダイナミカリ〜
    かつデカタンで退廃的にチューニングを施した荒唐無稽で突拍子もないものであった。
    ブランクツー社のモータースポーツ参戦の歴史は、気まぐれで断続的ではあるものの、短いものではない。

    「開発は順調に進んだよ。そこら中からできるやつを根こそぎ引っこ抜いてきたからね。あらゆる手段を使った。」
    「しかし今年に入って大きな問題が発覚した。スーパーGTのレギュレーションが今年から大きく変わることを知ったんだ。」

    GT500クラスは、今期よりDTMと共通シャーシを使用するなど、大きな車両規則の変更が行なわれた。

    「だから参戦の夢は露と消えた。よくちゃんと調べずにこのような大きなプロジェクトが進行したものだと我ながら驚くばかりだ。」
    「数千億円が無駄になったが、我々にとってさほど大きな問題ではない。」
    「僕らにとっては一般庶民が似合わない服を買ってしまった程度のトラブルだよ。bygones。前向きに!」

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