チャイナファスナー
2014年11月15日土曜日 | カテゴリー:絵
絵とは関係ないんですけど。。
みなさんジャンプ+(プラス)はもう御存知ですか。
結構最近に公開された、アイホンなどスマ〜トホンのアプリで、これまで不可能であると思われていた「漫画雑誌」の電子書籍版です!しかもそれを「漫画雑誌界のドン」であるところの週刊少年ジャンプがやるんだから、各雑誌は「おいおいマジかよ」とオドオドしているに違いありません。
アプリ内の課金で「週刊少年ジャンプ」買っていく形、一号300円と紙よりは割高ですが、一ヶ月定期購読だと1000円、一ヶ月に四号出るとすると一号あたり250円ですからトントンです。
しかしながら特筆すべき点は「アプリの無料コンテンツ」です。
いくつかの作品が毎日毎週更新されるのですが、そのうちの企画として「伝説作品1話から新連載」というのがあってですね
ジョジョ
るろうに剣心
ろくでなしブルース
すごいよマサルさん
ワンピース
デスノート
ドラゴンボール(なんか悟飯が青年になったぐらいからのやつ)
という、のちに漫画界に金字塔を打ち立てる(打ちたて続けている)作品を一話から毎週更新というおもしろ企画です(実際のところなんか飛び飛びの更新になっている気がしますが、それは僕のチェックミスかもしれません)今でこそこれらがいかに成功したかを我々は知っているものの、(この当時の作者はうまくいくかな、打ち切りになったらいやだな、と不安で胃をキリキリさせながら描いていたのかしらん)と思いを馳せながら、これらの作品を「ほぼリアルタイムな感じ」の時間感覚で読み直すというのはおもしろいものです。
そういえば
僕はこれらの「第一話」を見て「成功する作品」の法則を見つけましたよ。。それは
成功する漫画は第一話の表紙の主人公の背景に「これからでてくるであろう大勢のキャラたち」が描かれてない!
です。逆に言うと、「背景に大勢キャラが描かれている場合は早く打ち切りになる」といえましょうか、どちらかというとこちらのほうがいくつかしっくりくる心当たりがありますね、あれとあれなんかはほとんどキャラが出てこずに終わった気がするな…
なんでかと考えたら、そこには作者の「あいつが出てきたら絶対おもしろくなるのになあ、今のエピソードさっさと切り上げちゃいたいなあ、たくさん描きたいキャラがいるのになあ、読者アンケートもかんばしくないらしいし。。」という焦り、「今をおもしろくする」のではない作者のエゴ。。もしくは純粋に作者の「早くあのキャラが描きたい」という現在への飽き。。
出だしの出だし、しょっぱなの表紙に「これからの(コミックスでいったら数巻、数十巻分にかけて描かれるであろう)キャラたち」を描くんだから、作品への期待、自信、気のあせりは推して知るべしでしょうか。
しかしそういうものが前面に出すぎると、やはり読み手はついてこないのかもしれない、あっこれ今オレ読まされているな、と冷めるのかもしれない。。
今を生きる。。
今を生きるということや。。
と、おぼろげに脳裏に残る、昔読んだ漫画を反芻する、そんなジャンプ+。
こち亀期間限定全巻無料とか、ナルト最終回を記念して15年前のナルトの連載が始まった号のジャンプを公開するなど、電子版だからこそできることをやりたい放題で、今後の企画にも期待したいですね。。
あっ
電子版限定の作品「とんかつDJアゲ太郎」と「門番カエルはしゃがみたい」もおすすめです!