2014−15 関西シクロクロス マキノ 男女エリート
2014年11月25日火曜日 | カテゴリー:写真等

はい
女子スタートです。
今回はUCIレースということで、来週の野辺山とあわせてイタリアの方が来られました。
女子の方はアリスマリア・アルツッフィさん、ロードレースではアスタナ女子チームに所属し、シクロクロスワールドカップでは20位前後に入るぐらい、世界的に見ると中の上か中の中ぐらいの選手であろうか、どのような走りをするのか━━━周囲の期待と不安が高まる。

スタート前にエナジージェルをお召し上がりになるイタリアの方。

スタートゥン

どんだけうまいねん!と驚くつもりで見ていたが正直そんなに言うほどうまくはない!
ただただ地脚。。ただ速い。。それだけ。。いろんなところでちょっとづつ速い。。

1周でホームストレートぶんの差が開いた、
「いうてもこんなもんか」
「もっと圧倒的かと思っていたけど」という声が聞かれる、

けどなあ。
宮内選手の表情から「必死でついていこうとしている」感をひしひしと感じることができる。
これで40分いけんのか!いけないと思う、数字では見えない世界との差、前方のイタリアの方の息はあまり上がっていない━━━。

ロードレースの方で力をつけてきている與那嶺選手、終始ニコニコ顔で3位フィニッシュ、
今年の全日本選手権には出ないという。
画面左に派手ヘルの男が写りこんでいる。。
「イタリア人は筧さんぐらいのペースで走っとる」とニョロニョロの男
「かわいいけど筧太一と同じかあ」
「筧太一に見えてきた」

はたから見ていて気付くのはやはりその息遣い、
日本勢はゼイゼイいってる中で、イタリアの方は終始息を荒げることはなく、「あれ?息してないのかな?」ぐらいであった。流してるもん、流してるもんなー

悠々自適に━━━トップでゴールするアリスマリア・アルツッフィさん。
長え。。長えわやっぱ脚が。。

あっ
筧太一さんのブチョーコーヒーのトマトパスタをいただきました。。
「ご自由にどうぞ」と言われた先にあった「デス・ソース」
辛いんだろうなー、デス・ソース(死のソース)っていうぐらいだからな、ドクロ描いてるもんなパッケージに。。辛いもの好きなほうとはいえ、控えめにするかな、ちょっとだけにするかな、ちょっと入れただけなのにダメだったわ。。
最初の一口二口以降からは辛さとの戦いだった、もはやおいしいとかそういう次元ではなく、ただただ辛い、でも食べきる。。ヒイヒイいいながら食べきる、おいしいという話のパスタなのに、ちくしょう、試練、もはや試練よこれは。。口を真っ赤に汗だくでパスタを食べきったが、体力を大幅に奪われた僕のレースはここで終わった、
デス・ソースには気をつけろ。。

これがポディウムの機材だ!

女子のレースが終わった後のお昼休憩兼午後の試走時間、
さっきまで走っていたはずの宮内選手の目撃情報が多数寄せられた。

はい
いよいよ最終レース、男子エリート。
こちらにもイタリアの方がお越しでした。ジョエーレ・ベルトリーニ選手。MTBやシクロクロスのアンダー23で20位前後ぐらいの成績を残している感じの、どうなんですか、世界的に見るとやはり真ん中ぐらいという感じなのか、どうなんだアンダー23の20位前後って。今年の(昨シーズンの)シクロクロス世界選手権アンダー23で1位から4分遅れぐらいの人、でも同一周回ゴールだからたいしたもんだ、19歳?あんまり19歳には見えない。

スタート時のみなさんのギア!

なんか変な体勢の人がいるぞ!
スタート直前まで入念にストレッチをするスタイルの辻善光選手だ。。
スタートラインでストレッチしてる人がいたらその人が辻善光である。。

スタートゥン

イタリアの方と小坂光が先頭を狙う!

アカーン!
イタリアの方がおこけになられた!
実はこのマキノ、激下りとか以外は何の変哲もない草原だから簡単でしょう、と思われるかもしれないが、なんかすごい滑りやすいらしいようで(走ったことない)。このイタリアの方を始め、各カテゴリー数名の選手が何の変哲もないコーナーで転倒を繰り返していた。
しかしそこはあくまで「何の変哲もない草原コース」、つぶしの利かないこのコースでは一度の落車、タイムロスが命取りとなる。できるだけ速く、しかし慎重にミスなく━━━まるでナイフのエッヂを行くようなコースなのだ!

(ウフフしかしイタリアの人には悪いけど、おもしろくなりましたなあ)
(言うたら他の人らに悪いけど、圧勝するであろうイタリアの方が落車で集団中盤まで落ちはったさかいなあ)
(さすがのイタリアの方いうても数十人を抜かすんは手間でっしゃろなあ、勝てますんかいなあ)
高まる周囲の期待。。

とか思ってたら見せ付けられるオーバーテイクショー、「そこで行くか、そんなところにねじ込んでいくんか、それでいて無理してる風ではない、ああーすごい前に出ていかはる、うまいなー、スペースにスッと入っていく、判断力、バイクコントロール力、ええっそこでそんな。。あれっ今ワープしたんじゃない?」という情景、そうなんです、実際コーナーでは「あれっいまワープしはった」と錯覚してしまうぐらい一気に2,3人を追い抜いていたり。
武井選手と小坂父選手にねじ込んでいったり、これか、これが欧州、本場のスタイルか、

来た!
1周目の後半セクションに入るまでには1位を独走する小坂光選手の後ろにシケインをバニーホップで越えながらせまるという!
ぱねえ、ぱねえわ。。
「数十人を追い抜きながらコース半分ぐらいで先頭に追いつく。。」
もはや言うことなしだわ。。

紅葉がキレイだなあなどと見ているのではない、
土手の向こうにいて見えない小坂光選手とイタリアの方の行く末を、なかば呆然としながら見守っているのである。

そういえばベルトリーニさんはこんな風にバイクを持っていったはった。

すぐに追い抜くのであろうと思われたが、間隔を保っていくらかの時間を走るベルトリーニさん。
バテたか!という期待もマキノの風にはむなしい。多分息を整えたはるだけやろなあ。
そういえばここの登り

ベルトリーニさんだけはものすごく前よりにダンシングでガッガッと登ったはった。

ほとんどの選手はこんな登り方やった。
ギアもベルトリーニさんはインナーやった。ほとんどの日本選手はアウターやったけど。何か理由があるんやろか。単にベルトリーニさんが登り苦手なだけやろか(遅くはなかった

「ここじゃ」と決めたベルトリーニさん

階段で並んで降りたときには前にいはる。

接近戦では無理をせず降りてシケインをいかはる。

マキノ名物の緩やかだが長い下りの直線を行くベルトリーニさん

小坂光さん

3位になった山本和弘さん
緩やかで長い下りといってもワーイと生半可な気持ちでいける下りではない。
勝負をしているなら踏まねばならないし、細かな凹凸があるんですからバイクコントロールも必要でしょう!

単独1位になってからはバニーホップでシケインを越えていくベルトリーニさん。
登り気味のシケインで、パフォーマンスではなく、速く越えるための戦略的バニーホップ、そんなバニーホップしそうな身体でもないのになあ(なにが

ゴールする時も前輪を上げるベルトリーニさん。カメラ率。。
「観客の数の割にはメディアが多いな」と思ったに違いない。
関西シクロクロス、マキノUCIレース。。大方の予想通りイタリアの方たちが圧勝を飾った。そしてそこには余裕が見られた。。来週の野辺山でもイタリア旋風は起きるのか、それとも日本勢が付け入る隙があるのか!
確かなことは僕が行けなくなったことだ━━━。
他にも写真アップしました。君は写っているかな。
2014−15 関西シクロクロス マキノ DAY1
| 2014−15 関西シクロクロス マキノ 男女エリート | カテゴリー:写真等 |