2014−15 関西シクロクロス 堺 C1
2015年01月20日火曜日 | カテゴリー:写真等
ファミリーマート午前5時半
関西シクロクロスの中の人の一日が始まる━━━。
はい
というわけで、
2014-2015関西シクロクロス 第9戦 堺
に行ってきました。
私最近引っ越しまして、そこが関西シクロクロスの中の人の近所らしくて、
そんなこんなで乗せていってもらうことになった次第です。ありがとうございます。
レンタルのミニバンには運営機材が積まれている(一番上のプチプチに包まれているのはカンクローの看板だ)スコップからライン引き、トイレットペーパーまで。。
コースでよく目にする杭も積まれているなあと思っていたら
「それは余ったシマノの杭だ」という。杭にも所属があった!
みなと堺グリーン広場 午前7時 続々と集まる参加者たち。。
大阪は南港の埋立地、工業地帯の片隅に作られたこの多目的運動公園、(株)堺LNGセンターの巨大なタンクのふもと、何もない草平原に突如として現われたこのコースは、その「何もなさ加減」からくる関西シクロクロス屈指のパワーコース、休みどころのないこのコースの周りには選手や観客を癒す売店さえもない。最寄のコンビニは約5キロ先、自販機さえもないという、関西シクロクロス屈指の難コースといえよう。。
埋め立て時に業者の人が横着したのか、わざと残したのか━━━草原の中にある砂地をわざわざほぐして使うのが例年の堺ステージ、思えば堺に来たのはひさしぶりかもしれん、ミステリーサークルとかが見たかったが今年はなかった。。
14万キロリットル×3基のLNGタンクのふもとに集まる選手たち
ここに一旦貯められたLNGは、ガスとして火力発電所へ、水素原料や分離加工時に発生した熱を近隣の(株)ハイドロエッジへ供給しているわけである。
ここ堺ステージは工場、巨大建築物好きにはたまらない立地だといえよう。
しかも今年は改築中?だったりして建築中フェチにも喜ばれるステージとなった。
ごじまんのバイクがスタート地点に並ぶ。
ただレース、勝負がしたいだけではなく、ごじまんの、ウチのかっこいいバイクをできる限りさりげなく見せびらかしたい━━━そんな参加動機もある競技、それがシクロクロスだ!
大部分が草原である今日のコースだが、やはり観客が集まるのは(選手が苦労する)砂地、怪我しない程度にずっこけたりあうあう言う選手を見て楽しみたい。
しかも一箇所の砂地をまんべんなく使いたいのか、様々な方向から3回通るから動き回りたくないずぼらな観客にもうれしいスポットだ。
(おそらく年に1回しか使われない)砂地を耕したであろう耕耘機であろうか、砂地の隅にひっそりとたたずむ。これはシマノ所属であろうか、
はい
そんなこんな言ってるうちに時刻は12時35分、
この日の最高カテゴリー、C1が始まるッツ!
ウ リ ィ イ イ イ イ イ
UREEEYYYYYYYY
はい
ファースト・サンド・セクション(FSS)を獲ったのは、今シーズン全日本シクロクロスアンダー23でチャンピオンも獲って絶好調、横山航太シマノレーシングです。
アンダー23チャンピオンジャージもこの日初お目見え、
C1のファースト・サンド・セクション・転倒(FSST)を獲ったのは弘法にも筆の誤り福田さんです。
今年の堺ステージC1、先頭以外を撮ったのは事実上これが最後となった。。
というのもね!
レース序盤から先頭パックがアツかったやん、
全日本アンダー23チャンピオン横山航太選手
その全日本アンダー23を獲られてムッとしている沢田時選手
C1の中ではアンダー23に近いほうの島田真琴選手
草原区間では縦横にカーブが繰り返されるこのコース。
当たり前なんだけど、C1の人たちはコーナーリングがうまいんだ、特にこの堺ではそう思いました。
自転車界ではカウンターというのか知らないけども、コーナー中にハンドルをカタカタ動かさない、特にこの横山選手は方円水の如し、あたかもコースの流れに身を任せているかの如くスムーズなコーナリング、ミユキさんは(酔拳やっとるんかもしれん)と思ったという。
脚にやさしいコーナーリング、休みどころのないコースでのそれがトータルで見ていかに有利に影響してくるか。。知らんけどそういう話だと思う。
長いステップを行く先頭パック
お互いが前に出たり、ちょっとペースを上げたりあげなかったり、探り合いの攻防が展開される。
青いステップはLNGタンクへの架け橋だ!
このステップ、「最初の3個は間隔が狭く、あとは広い」という設置方法。。
「ここで降ろして長く走らせたい」というコース設営者のやさしさが見える。
そんなステップの犠牲となったのか、脚をビキーン!とさせてわずか20センチ前後のステップを越えることさえ叶わぬ状態となった選手、このあとなんとか走り出しました。
古くからの友人でありライバルであり君は僕の青春。。沢田くん!
━━━僕はもう負けない、今日の僕は昨日の僕より強く、明日の僕は今日の僕より強いッツ。。
今日で今シーズンのシクロクロスは終わりという沢田時、ジュニア、アンダーと同年代には負けたことがなかったシクロクロス、横山くん!今日の僕は君には負けないッツ!
くね。。
くね。。
その後、やはり横山沢田と同じ世代、弱虫ペダルの中原選手も先頭パックに合流。。レースはあたかもアンダー23の如し、全日本選手権リベンジ、それを感じているのか島田選手の背が縮こまっている(違う
しかし、この4人の中では横山選手が周りを見たり、ダンシングで身体をほぐしたり、虎視眈々、いくらかの余力を残し、機をうかがっているのではないか━━━そんな印象の中
一撃。。
残り5周で仕掛けた横山アタックが決まる、圧倒的な差がつくことこそなかったが、その差が埋まることはなく、いかに横山選手が絶妙なタイミングでアタックをし、ライバルたちに精神的肉体的ダメージを与えたのか━━━貫禄の走りを見せ付ける横山選手だ(まだ若い
この後シクロクロス世界選手権へ向かう横山航太選手、
そしてシクロクロスシーズンが終わればロードレースシーズンが開幕する。。
シクロクロスでは周囲に大きな成長を印象付けた横山航太、これからどうなるのか。。
最終周回、後半セクションへ向かう。。
2位との差は20秒程度、その視線は確信か、不安か━━━(左の選手は周回遅れの方
はい
そのまま横山選手が逃げ切って余裕をもったガッツポーズ。。
なんだかわたしはこのレースを見ていて、アッ、シクロクロスなにも力づくで勝利をもぎ取るレースではないなと、そういうことを思いました。行くところで行く、行かないところでは行かない━━━戦略と覚悟を持って戦う、それがシクロクロスなんや。
この写真はよく見ると「捕らわれた宇宙人」みたいに見えますね。
せっかくいい勝ち方をしたのに「捕らわれた宇宙人」とか言われるなんて世知辛い世の中や。
ロードレース、マウンテンバイク、春にはまた別々のシーズンに向かう二人。。
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