2015 ジャパンカップ オープンレース
2015年10月23日金曜日 | カテゴリー:写真等
はい
ということで
ジャパンカップサイクルロードレース2015
に行ってきました。
日曜日の本戦にしか行くことができず、ずいぶんとフラストレーションをためた昨年、今年は土曜日からの参戦が叶いました。やっぱジャパンカップは土曜日から行かないとな。。
欲を言えば木曜日から行っておきたいところ。。
もっと欲を言えばジャパンカップが終わって火曜日ぐらいまでは行っておきたいところ。。
宇都宮へは京都から夜行バス「とちの木号」で行きました。噂に聞くあのとちの木号!
僕のとちの木号との戦いは乗り場がわからないところから始まった。
いつも利用していた京都駅八条口高速バス乗り場。
いつもなら金曜深夜のこのあたりといえば、夜行バスを待つ人々の、旅への期待とバスへの不安が入り混じった、湿っぽくてドロッとした空気が流れているはずなのに、今日はそれがなかった。なぜならばそこは工事中であった件です!
バスを待つ人たちも見当たらない、あれ?どこに消えたのか、バス乗り場は全然違うところになったのか、バス会社の乗り場案内には八条口前としか書いていない。印があるところは今工事中なんだよう!
あっこれは
これは目が冴えてきた、冴えてきたなー、これまで1日かけて整えてきたバス睡眠へのプロセスが、この不安により台無しだ、これは寝れない━━━。
夜の京都駅周辺をうろうろ、道を渡った向こうにはウィラーエクスプレスが見える、道は渡らないってさっき電話したら言ってた、そこだけは聞き取れた、「ここしかない」というところで裕樹を振り絞ってスタッフらしき人に聞く、ここらしい、したらとちの木号とか看板出せ、出してたのかもしれない、夜だし工事中で街灯も少ないし見えなかっただけかもしれない、ここから福島へ行くギャラクシー号というモノもあるらしい、南無三。。
そんなこんなでなんとかとちの木号には乗車、一安心か、寝れる、寝れる寝れると五郎丸のように手を組みながら座席に向かう。
まずは荷物を座席上に入れる、アッ入んないわ、入らないな、狭いなー、荷物入れが、しかし座席はどうだ、「足元に荷物を置く」スペースなんて微塵もない、大きく倒された前の人の座席、低い天井、身体を折り曲げないと座り込めない、ギリギリまでそぎ落とされたスペース、まるでフェラーリだ。
ギリギリ人が一人通れないぐらいの狭い通路で荷物を散らし、なんとか上に押し込むミユキさん、あーすっかり目が冴えたもん、睡眠へのルーティーンはすごい繊細なの、もうだめだもん。
でも寝るしかない━━━。明日からのジャパンカップを楽しむには寝るしかない━━━。
最初の絵のような座り方だとお尻に圧力が集中して痛くなってくる、というのは皆さんご想像のとおりで、色々な体勢をもってバスに挑むわけですけど、座席がまた悪いんだ、二階建ての二階だからまた揺れるでしょう、暑いし、ケツの肉がねえ取れる夢を見たんだよ。
幸いなことは3列シートであること、かなり自由に座席の上で動きまわることができます。
僕はこれまで結構な回数夜行バスに乗ってきましたが、「初めての体勢」っていうのがすごく多かった今回。
「ねじると圧力が分散される」という体勢に気付いたの図
片足をひじ置き(これがなければかなり広くなるのに)に置くことでお尻への荷重を分散させます。ねじることでかなりフレキシブルに圧を逃がすことができます。単純でいて完成された体勢といえるでしょう。この体勢になったとき初めて寝たんだか寝てないんだかの境目を彷徨うことができた。
午前6時57分
完全敗北のまま宇都宮へ到着。。なぜか膝が痛い。。足を引きずるぐらい痛い。。
着々と進むクリテリウムの準備に上がるテンションを相殺するのは、とちの木号への完全敗北感とこの冷たい雨な、
「降ってもぱらつくぐらいだろう」という希望的観測を見事に儚くも打ち砕く本降り、宇都宮の冷たい雨がクリテリウムの舞台を濡らす。
この雨にも関わらず早朝から場所取りを始める人たちもちらほら、これや、そういう次元のレースやっちゅうことなんや、ほんまもんいうことなんや。
午前8時46分
宇都宮市森林公園、ジャパンカップメイン会場はまだ雨です。まだ雨ですというか、土砂降りです。
あっましになったかな、あっダメだな。。
時折明るさを見せる空に希望を抱きつつ、フリーランに参加する人々が集まる。
この雨に、エントリーはしていたものの断念する人多し、そんな感じ、
わかってねえなあ天気の神様は!
それに加えて選手が来ないんだもの、例年なら秋の日差しの下、国内外の選手らが集まってねえ、フリーランの参加者たちとわきあいあい、そういうのがフリーランですよ、寂しいなあ、雨が降ってるとはいえねえ、そりゃあ寂しい話でね、
などと思っていたら、会場に「トレックが来たぞー!」の場内実況が響き渡る。
トレックといえば、カンチェのチームだ!カンチェと別府フミフミのチーム!
あとディディエとモレマとポポビッチのチームトレックが!
したら「ぎゃおーカンチェ」と集まるフリーラン参加者たちです。サインをもらったり記念撮影したり、一気にテンションが上がる。画面中央の赤いヘルメットの奥がカンチェ、その右にフミフミ
「スタート10秒前。。」というアナウンス。
それでも前を向かずカンチェを見つめる参加者たちの目。
君は生カンチェを見たことがあるだろうか。カンチェという選手がどんな選手かはここでわざわ書く必要はないだろう。。オーラ。。そのオーラたるや、「ああ本当に実在していたのだカンチェという人は」という神々しさ、数々の修羅場を駆け抜け、積み重ねてきたモニュメント、いくつもの大きなレースを勝ってきたその存在感はまさにスパルタクス、降りしきる冷たい雨さえ忘れさせる。。
あれ 来てたのかハース。。
ひとり遅れて行くのは片山右京さん
降り続ける雨、幾分かましにはなってきているようだ。
向こうの空も明るくなってきたし。。頼む!!!!!
一周してきたフリーラン、
先頭でやってきてゴールスプリントを見せてくれたのは競輪の皆さん
やはり最も大きかったのはカンチェ集団だ。
カンチェの後ろを走ればカンチェと同じ空気を吸える。
あれ BMCの人も来てたのか。。?一般のコスプレの方。。?
フリーラン後、トレックブース前でなんか人だかりができていると行ってみれば
キャーカンチェがサインなどをなさっているわよ!
カンチェがサインや記念撮影に応じてくださっている、
ちょ、ちょっと写真だけ、どうもプレスビブを着ていることでおなじみのミユキです。。と人を掻き分けようとしても微動ともしない皆さん。カンチェにサインを貰いたいというその一点のみに集中された体幹、何よりも堅い覚悟見事である、写真を撮るだけだからと前に行こうとした無礼を許してくだされ、
他の選手たちもあちこちでファンサービスに勤しむ。カンチェにサインをもらった人「次は。。。モレマどこ!あれモレマってこれじゃない?ポポビッチ??」と右往左往だ。
「さすがにきりがない」とカンチェ
「スイマセーーーン!スイマセーン!」と日本語で叫びながら帰っていく。
嵐の後の静けさ。。
「撮れた撮れた?」「ヒャッホーサインもらっちゃったよ」と各所で戦果報告会が始まる。
一方その頃BMCは
キターーーー!!!
太陽キターーーー!がんばれ!太陽がんばれえ!
はい
ということでいよいよ男女オープンレースが始まります。
ジャパンカップの土曜日、クリテリウムに沸く宇都宮本通りの裏で、森林公園では午前中にフリーラン、チャレンジレース、男女オープンレースが行われます。
チャレンジレースというのは自転車好きアマチュアクラスのレースですが、オープンレースの方は「これから来る」ガチ若手なんかがしのぎを削る登竜門的なレースといえるでしょうか、最後まで見るとクリテリウムのスタートに間に合うか間に合わないかぐらいの微妙な時間にやっています。
はい
男子とは時差スタートするのは女子オープンレースです!
年中どこかしこでやっているJプロツアーの中にはもちろん女子カテゴリーはあるものの、こうして全国の雄が一堂にそろうのは全日本とこのジャパンカップオープンレースぐらいですから、いわば女子ジャパンカップです。現在女子の先頭を行っているハギワラやヨナミネがいないのは寂しいが、女子トップクラス、女王決定戦が始まる。。
スタートゥン
水害の影響で鶴カンの登り区間がなくなり、ジャパンカップ本戦の最終周のコースを回る「短縮コース」となった今年、女子のレースも例年のように「鶴カンを登ってカーンと下ってガッと曲がってすぐゴール」という特異なコースレイアウトではなくなった。何か戦略に変化はあるだろうか━━━。
オープンレースが始まる頃にはすっかり快晴、早朝の雨がうそのように古賀志に降り注ぐ木漏れ日が美しい、はあ、やっぱり晴れが一番やで、ありがとうございます天気の神様。。
左奥からつづら折にこちらまで急勾配を登ってくる古賀志の登り、この写真に写っている部分などほんの一部にしか過ぎない!
女子2周目の古賀志。。
”山登りなら任せろ”金子選手に梶原、坂口聖香、上野みなみがついていく。
他の選手がヒイヒイ言ってる中、一人冷静に見えるのが梶原選手だ。
この梶原選手はこう
なんというか
ソノー
前を行く金子選手なんかはいかにも速そうやん、
速そうっていうか
いや梶原選手は
アノー
体つきが
体つきというか
アノー
速そうに見えないというか
いや速そうに見えないわけではないけど
アノー
えっこんなに速いんやみたいな
あのー
今年の全日本ロードレースではジュニア+アンダー17で優勝、トラック競技でもアジア選手権では優勝製造機状態、ジュニア世界選手権でも表彰台たくさん、というバンバラバンに将来を期待される自転車女子だ。
4人を先頭に後方は散り散りになっていく。
鶴カンの登り(にいたるまでの平坦区間)がない今年のコースは休みどころが少なくてきついという。。
やあキレイだ、
朝までの雨で濡れていた路面が、木漏れ日の熱で蒸発して、それがまた光との加減で美しい
女子3周目、最終周回だ。
上を見る人、下を見る人
さきほどと状況は変わっていない、このまま最後まで行けば、梶原選手なんかはトラックで鍛えたスプリント力もあるだろうから、山で離せないならもうだめだ、強い梶原、
坂口選手と上野選手はもうきつそうだ、
先頭の金子選手もヒイヒイ言っている、一番余裕そうなのはやはり梶原選手、ずっと後ろで控えている姑息さもいい、
女子はこれが最終周、ここから急いで下ってゴール地点まで戻れば女子ゴールには間に合う段取りだ。
やあきれいだなあしかし
こう、なんだか、この現象をうまく使えないかしら、
ぽろぽろと遅れていく選手らを見る。。
集団が来ると、風圧で「ゆげ」が消えちゃうんだよなあ、
なかなかうまくいかないなあ
もっとこう。。
あれ
こんな悠長なことしてる場合なんだっけ━━━。
釣堀の水がなくなっているのは水害の影響であろうか。。
小走りにゴール地点へ向かうミユキさん。
ここんとこ毎日4,5キロ走っているから、これぐらい平気だぜ!
カメラをぶら下げへえこらへえこら、
あっ
ゴール地点の方から聞こえるのがらぱさんの声、ああーロードレースだなあ、
ロードレースというと僻地での開催が多いので、現地に着くまでは「本当にここでレースをするのだろうか」という不安が付きまとう。そんな不安を払拭してくれるのがあのがらぱさんの声なんだ。木々や山肌の向こうから聞こえてくるその声に「ああ、ロードレース会場の近くまで来たんだ」と気付かせてくれる。
がらぱさんの声を聞くとテンションがあがる━━━。そのような方も多いのではないか。
そのがらぱさんの声のテンションが高くなっている。内容までは聞き取れないが、
どうもこのテンションは、
やったな、
はちゃー、これはもしかして、
やったな、
おそらく、やっちゃったな、
あーほらあ
上野みなみさんが帰っていくんだもの、おかしいよなあ、
やったなあこれは。。
もう血の気が引いていくもの、体がサアーっと冷たくなっていくもの、
西加南子選手が6位でゴールする頃、ゴールが見えるところに到着す━━━。
あの湯気が、あの湯気に見とれなければ、
お前は湯気撮りにとちの木号乗って宇都宮くんだりまで来たのかバカ野郎!
全部雨だったのが悪い!
梶原選手の初勝利。。エリートの皆さんを相手にしたロードレースで大きな勝利、
それを見逃したわし。
湯気を撮ってたわし。
湯気撮り野郎ミユキさん。
今日は見逃したものの、これから何度も見ることになるのだろうか梶原悠未、若干18歳。
GLAYのHOWEVERがヒットした年に生まれた若き日本のエース、これからの成長に期待だ。
男子オープンレースアンダー23のほうでは山本大喜選手が逃げ切って勝利。。
午後13時2分
男子オープン23歳以上クラスではゴールスプリントで水色のジャージの清宮選手がゴール直前でまくって勝利
午後14時21分
男子のゴールを見届け、クリテリウムの会場へ到着(乗せていってもらった
さあいよいよクリテリウムだ!
雨が降る心配もなさそう!!絶好のクリテリウム日和だね!
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