15-16 関西シクロクロス マキノ エリート男子
2015年11月26日木曜日 | カテゴリー:写真等

エスキーナの写真を載せて書くことではないが、ここ数年はブチョーコーヒーやおでんとか食べ物が出ていて良かったマキノ、今年はエスキーナだけだった。そのおかげかいつにも増してエスキーナには列が絶えなかった。ちょっと空いてきたら新メニューであるところの「味噌のアヒージョ丼」という珍妙なものを食べようと思っていたが、売り切れた━━━。
そもそもなんなんだアヒージョ。
アヒージョ。。

マイアミで黙祷が行なわれたにもかかわらず成仏できなかったのか━━━。
このマキノでは巨匠の亡霊を見たという人が多くいたという。これはカメラに偶然写りこんだその巨匠の霊魂であると思われる。。「34位。。35位。。」と恨めしそうに順位を読み上げる声が聞こえ、幽霊だけに足切りのタイムには敏感であったという。。折った足は2センチ伸びたという。。

紅葉がちょうどいいぐらいでした。

そんなこんなで男子エリートのスタートが近づく。
緊張感ある写真を撮ろうとそれらしい表情をした瞬間を狙ったが、この時点でスタート3分前ぐらい、同世代で切磋琢磨しあう若者は談笑を続ける時間だ、仲間と談笑しつつも時折ライバル同士の緊張感が姿を見せる、いいね。。

UCIレースだし来週の野辺山にも出るっていうんでベンベルデン選手も登場。かなり温泉とかには入れないスタイルには、思わず小坂選手も白目である。
ロードでブイブイいわす横山選手(画面左)もこのマキノからシクロクロスに参戦、結果的に言うと、今日はトラブルでダメだったが、翌日ほぼ同じメンバーでの同じコースでのレースでは勝利、出だしから調子のよさをアピール。
こんな写真で小坂選手には本当に申し訳ないと思っている。

中原選手はフロントシングルで楕円というキワモノをチョイスしているようだ

38と書いているのにトゥエンティーフォー。英語は苦手なようだ。

C1トップクラスとなるとチューブラー勢が多くを占める。
チューブラータイヤはグリップもいいしパンクのリスクも少ないが、高いしいろいろめんどくさいという玄人向けのタイヤである!

レーススタートは1時20分です。

スタートゥ

スタートを決めたのは小坂光選手、その後ろには前田選手、スタートスプリントでも周りをチラチラ見ながらの落ち着いた走りが印象的であった、

見えないところにあるクネクネ区間を過ぎて頂上へ向かう。
レース集団はすでに散り散り、調子と強さをメキメキと上げている先頭二人に、ベンベルデンさんが近づき始める。

C1ともなるとV字キャンバーも「速く」乗ったまま通過していく。下位カテゴリーのてんてこまいまいカーな感じととトップカテゴリーを比べて「そうかそうか」と感心するのもシクロクロス観戦の醍醐味だ。

うつくしい自転車シエロに似つかわしくない大男だがこのシエロを作っている人だという。
脛毛がすごい長いように見えるがタトゥーだ。

フライオーバーを越える先頭集団、

ターゲットをロックオンしたベンベルデンさん。
彼はこのマキノで「ツキイチのベルデン」の異名をとることになる(一部のファンの間で

イスやシートを広げてお菓子などをいただきながらのんびりと観戦する観客の横を駆け抜ける沢田選手、ペースは悪くないがスタートで出遅れたのをずっと引きずった形だ。

上位5位ぐらいしか写らないというミユキカメラにじゃんじゃん写り続けるようになった前田選手、そして同じ弱虫ペダルチームの中原選手。
昨今のシクロクロス熱の盛り上がりの象徴的な存在と勝手に思っているMTBの若手レーサーたちのシクロクロスへの本格参戦、上位進出に、同世代の沢田氏や横山氏なども合わせて、全日本が楽しみすぎる件。多分見んな出ると思う、出んかもしれん。

きわだつよしたかつぎ(真ん中)
このマキノでは少なくとも3人のよしたかつぎを見たと思う。よきたかつぎの時代が来ているのだろうか。

長い下り区間。。
下り区間といってもただ気楽にサーッと下るというより、やはりそこは芝生、悪路。結構ガタガタ来るわけで、それなりのアプローチというかテクニックがあるのか、この三者だけを見てもポジションが全然違う、

先頭3人に丸山選手が追いつくがすぐに切れていく、先頭3人の静かな攻防が続く。。

そして3位の座に着々と近づいていく沢田横山ペア。
このあと横山選手はトラブルで戦線離脱。。

シクロクロスのおもしろ要素、「ピット」。。
バイクにトラブルがあったときにはバイク交換したり、レース中に修理したり、今日はいいものの、泥のレースとかだと洗車したり。。ここで手間取れば簡単に大きなタイムを失う、選手になにかあったら見逃すまいと凝視するチームの皆さん。。

誰もいないところでジッとしていると前田選手が先頭から切れたという。
これで優勝争いはこの2人に。。

後ろにつけどもつかれはせぬ

「平坦」なゲレンデを縦横に巡るこのマキノ、単純だからこそだましがきかない、
ナイフのエッヂを行くような!緊張感を持ってレースが進む

フライオーバーの階段を正面から見るとこのようにほっこりします。

その階段を駆け抜ける2人!
最終周回!

「ずっと後ろにつかれていたので仕掛けたかったけど、決まらなかったときの後のこと考えると怖い」とこの形を続けてしまった小坂選手、しかし行くべきだった、どこかで行くべきだった、

「こうやって勝つんだ小僧」
最終周回、後半セクション━━━。シケインでえげついアタックのベンベルデンさん。
同好会で仲間内で走ってるわけではなく、勝負をしてるんやなあ。

シケイン前後でついた数秒の差

階段差、行けんのか、行くんや小坂
ゴールまで数百メートル。。

アアー、もう少し、手の届くところに背中はあるのに、

その差は縮まりもせず、広がりもせず━━━。
表彰台では小坂選手のことをキッドと呼んだベテランベンベルデン、
狡猾といえば狡猾、しかしその背中から学ぶことは多い。。


3位には沢田選手が入りました。


なんでこんなタトゥーを入れようと思ったんだろうか

そしていよいよ!この土日には野辺山シクロクロス、
正式名称スーパークロス野辺山が開催される!
東西の多くのシクロクロッサ〜が出会うクロッシングポイント、聖地野辺山には今日のメンバーはもちろん、今日はいなかったあいつらも混ざって熱い戦いを繰り広げるだろう(気温はかなり寒い)!
15-16シクロクロスシーズンもすでに半ばにさしかかる、それぞれのピークに向けてギアが上がっていく━━━。
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