医療従事者の女性
2020年06月01日月曜日 | カテゴリー:絵
みなさんはアベノマスクはもう届いたでしょうか。
そうです、このコロナ禍の、国としての対策のひとつとして打ち出された、「一家に二枚」配られた、布マスクです。布マスクは布マスクでも、小学生の給食当番がしているような、ちゃちいやつです。
(まさか科学大国だと言われた日本がウィルス対策として給食当番マスクとは)
と日本人全体の自信を少し下げたあのマスクが、自分にも先日届きました。
アベノマスクが正式に発表された時分には「へっへーん馬鹿じゃないの、届いたらどんな馬鹿なことしてやろうか」などとイキっていたのですが、そのイキりも時とともにだいぶ収まり、市場には普通の価格のマスクを見るようになり、忘れた頃にポストに入っていたアベノマスクを手に取り、(届いたか)と神妙な気持ちで頷いたのでした。
というのも、ちょうどアベノマスクが届くちょっと前ぐらいに、ツイッターで「アベノマスクに絵を書いてやったぜ」というイキりツイートに、「医療現場の最前線でマスクが足りない言いながら俺たちが頑張ってんのに、お前は安全な場所からレジスタンスごっこか、お前の名前忘れないからな」的な引用RTをされていたのを見て(シュン)として、この非常にセンシティブな状況下において、限りなく無駄に近いアベノマスクであっても、そう適当に扱えないな、少なくともSNSとかでイキってシャシャってスベっとる場合ではないな、と思った次第です。
人類が初めて直面したと言っていい未曾有の大感染。そりゃあとから考えれば、ああしたほうがよかった、こうしたほうがよかったのに、と言えるのかもしれませんが、いま私達は国が自分に何ができるかを問うのではなく、自分が国に何ができるかを問うときなのかもしれません。