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ムスメミユキ
  • Blumarineを着た旭とAlexanderMcQueenを着た真春

  • 2020年10月19日月曜日 | カテゴリー:

     

    あさひなぐを買ったきっかけは、いわゆるジャケ買いでした。

    白地にキャラがバーンとあって、筆だかなんだかみたいなニュアンスで「あさひなぐ」と赤でズビッズバッと書かれている表紙に、「ウムウ」となにか心惹かれるものがあったのでした。 とりあえず1巻を買って読んでみると、表紙のズバッとしたシンプルさからは相容れないのか━━━それとも名は体を表すのか、描かれているなぎなた部の女子たちの、生々しく生き生きとしたセリフ(紺野さんが好きです)や表情や感情に釘付けになり、2020年、最終巻であるところの34巻を読み終えたものであります。

    あらためてあさひなぐを振り返ると、「これは女子にしかかけない女子のスポ根ものだなあ」ということを思います。「動かしやすいから」という女主人公ものではなく、「女子としての」生々しく生き生きとしたセリフ(紺野さんが好きです)や表情や感情がうごめく漫画は、女性作家だからこそ━━━というと時代錯誤でしょうか。

    かといって男子の僕が全然入っていけないのかというとそうではなくて、切実に真剣に、なぎなた、高校生活に向き合う主人公たちには固唾を呑んで感情移入しちゃうし、1巻まるまる試合のときなんかは、読み終えるまでに息をするのも忘れちゃって酸欠で死にかけることもしばしば。

    そして最終巻を読み終えて、最初に出た感想は「旭のやつ、僕が高校でできなかった素敵な体験を全部しやがったな〜〜!」でした。 それほど彼女らの生き様を自分の人生として体感していたのでしょう、いい漫画です。

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